Q.基盤となるエネルギー事業の取り組みを聞かせてください。

 当社はLNG基地とパイプラインネットワークという経営基盤をもとに30万件を超えるお客さまにガスをお届けしています。今や、ガスは地域のお客さまのくらしや産業に欠かせない存在となりました。これからも安全にそして安定的にガスをお届けすることは、変わらぬ重要な責務と考えます。

 しかしながら将来を見通すと、国は2050年までにCO2など温室効果ガスの排出量を大幅に削減する目標を掲げています。我々がお届けする天然ガスはCO2の排出量が少ないクリーンなエネルギーですが、CO2を全く出さないわけではありません。そして、今よりも再生可能エネルギーの普及が進み、水素エネルギーの可能性が広がると見ています。こういった変化が起こった時にどんなことができるか、先を見据え取組んでいます。

 2016年から電力事業に取組んでいます。地域の余剰電力を買取り、地域のお客さまに販売する地産地消の取り組みと、お客さまとの接点機会を大切にする営業で、今では4万件を超えるお客さまに「SHIZGASでんき」をご利用いただくまでになりました。お選びいただいたことへの感謝とともに選ばれた責任の大きさも感じ、より一層気を引き締め、お客さまからの信頼に応えてまいります。

Q.エネリアが統合されて半年が経ちました。お客さまの反応はいかがですか。

 12店舗あったお客さまサービスの拠点であるエネリアですが、2018年3月の「エネリア東部東」を手始めに、2018年11月に「エネリア静岡中央」、「エネリア静岡北」、「エネリア東部中央」計4店舗に統合、当社が出資しました。エネリアがお客さまに一番近い存在であることに変わりはありませんが、これまで以上にお客さまのご要望が静岡ガスに届きやすくなると思っています。また、エネリアの従業員がより安心して働ける環境を整え、人材の確保や教育に取組むことで、お客さまサービスの向上につなげていけると自負します。

 時代はますますIoTやAI化が進むことが予想されますが、活用するためにはエネリアのようなFace to Faceの「アナログ的」な要素も大切だと考えます。CMにあった「エネリアに聞いてみよう」のように、どんな小さなお困りごとでも相談していただける “エネリア”であり続けられるよう、これからも努めていきます。

Q.静岡鉄道(株)様、(株)テレビ静岡様とのコラボレーション企画について教えてください。

 静岡鉄道(株)様、(株)テレビ静岡様とともに「しずおか未来共創プログラム」をスタートさせることになりました。これは地域に根ざした企業である我々3社とスタートアップ企業が連携し、地域に新しい価値を提供するためのプログラムです。現在、地域活性化や地域課題解決など「地域社会」をキーワードに3社の経営資源を活用した協業アイデアを募っています。

当社は2016年にスタートアップの軒先(株)様と業務提携し、駐車場シェアリングサービス「SHIZGASエネリアパーキング」を始めましたが、その時と大きく違うのは3社共催という点です。1社だけでは実現が難しくても、3社の経営資源を組み合わせることで可能性が格段に広がります。いわば3社の“いいとこどり”をしていただきたいと考えています。そういった新しいアイデアは、社内では気づけない、思いつかない組み合わせがあるため、我々も大いに期待しています。

Q.静清信用金庫様と静岡ガスリビングの連携協定締結について聞かせてください。

 2002年に人材派遣事業を始めた静岡ガスリビングは、定年を迎えてもまだまだ働きたいというアクティブシニアの派遣に注力するも、受け入れ先の拡大を課題としておりました。静清信用金庫様は、地元企業のお困りごと、特に人手不足を解消させる方法を模索されていました。この連携は、まさしく双方の弱点を補い合えるコラボレーションとなりました。

 シニアといってもとてもお元気で、豊富なキャリアや資格を持つなど、即戦力となる方が多くいらっしゃいます。適材適所という言葉がありますが、まさしくその言葉通りの取り組みです。地域にとって非常に重要かつ意義ある取り組みであり、地域活性化の一端を担うと期待しています。

Q.海外事業についてはいかがですか。

 シンガポール、タイ、インドネシアと拠点は変わりませんが、一歩ずつ前進しています。

 なかでもインドネシアでは、三菱重工業(株)様、丸紅(株)様と共同で、洋上天然ガス発電プラントの事業化調査を行うことが決まりました。まだ調査の段階ですが、現地のさまざまな方とお会いする機会が増え、ネットワークの広がりを感じています。知見を高めつつ、信頼を一つひとつ得ていけるよう、これからも着実に実績を積み重ねていきます。

Q.株主の皆さまへメッセージをお願いします。

 株主の皆さまには平素より格別のご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。

 当社は株主の皆さまとより良いパートナーシップを築けるよう、安定した利益還元を継続的に行うことを基本方針としております。

 このたびの2019年度中間配当金につきましては、1株につき8円とし、年間配当金を1株につき16円とする予定です。これからもエネルギー事業を基盤とし、新しい事業の芽を育てながら成長していきたいと考えています。

   引き続き格別のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。